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販売促進とパッケージデザイン事例『商品の周年記念を訴求し、販促に繋げるパッケージアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『商品の周年記念を訴求し、販促に繋げるパッケージアイディア』

商品名:アサヒ飲料「カルピス」
会社名:アサヒ飲料株式会社
キャンペーンURL:https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2019/pick_0603.html

アサヒ飲料が発売元の乳酸菌飲料「カルピス」が、2019年で発売100周年を迎えました。1919年7月7日に日本初の乳酸菌飲料としてリリースされ、お茶の間に定着。数多くの派生商品があり、「カラダにピース」のコピーを聞けばほとんどの方が「カルピス」を想起するほどブランディングされています。

100周年では「ピースはここにある。」のブランドスローガンを掲げ、サワーやゼリー、菓子パンを含めた派生商品のパッケージにも記載。基幹商品においては、人気イラストレーターとコラボした100周年のスペシャルパッケージで訴求を行っています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

ブランドスローガンと100周年の訴求でさらなる「ブランディング」が期待できる

100周年のブランドスローガンに「ピースはここにある。」を掲げているのは前述のとおり。これは「カラダにピース CALPIS」という強力なコピーがあったうえで成立するスローガンです。

「カルピス」らしい爽やかなイメージのパッケージの中に覗く、繊細さを感じるフォントのスローガンが、商品の味をイメージさせつつキャンペーンの存在を消費者に知らせます。

また「100周年」そのものを訴求することで、消費者に安心感を与え、信頼度のアップにも寄与します。手に取るきっかけにもなるので、アイキャッチ効果も期待できるでしょう。

人気イラストレーターとのコラボで「話題性の向上」が期待できる

基幹商品のパッケージにおける、人気イラストレーターとのコラボレーションも、今回の100周年キャンペーンの特徴です。

淡い色合いで描かれる女の子のイラストが「ゆめかわいい」などと言われる かとうれい氏、TVアニメ「デカダンス」のキャラクター原案や様々な楽曲のジャケット、本の装丁を手がける pomodorosa氏、ガイナックスのアニメーターとして才覚を発揮した後、イラストにも活躍の場を広げている 米山舞氏が「家族や友達・恋人と一緒に過ごす、夏のかけがえのないひととき」を描き下ろし。3名の繊細なタッチのイラストは、それぞれの、この上なく大切な風景を映し出しています。

いずれも若い世代に人気のイラストレーターのため、SNSによる影響力も高く、店頭やSNS上でキャンペーンを知った人たちがクチコミを投稿されていき、さらに拡散されていく相乗効果が期待できるでしょう。実際、ツイッターなどでは連日「#カルピス100周年」のついた投稿が数多く行われています。

今回のキャンペーンまとめ

言葉で聞いただけでもインパクトのある「100周年」のフレーズ。そこに、ブランドスローガンとイラストで、彩りをくわえていくのです。そうすれば、消費者に対してもっと強烈に訴求できますし、人々の印象にも残りやすくなります。

シリーズCM、WEBアニメ、他社とのコラボ……。今回、アサヒ飲料はパッケージ以外にも周年記念として、多岐に渡る展開を打ち出していますが、最も身近で目に触れる可能性が高いのは、店頭で見かけるパッケージといってもよいでしょう。

培ったブランド力と長い伝統を、このようなパッケージやキャンペーンでしっかりと訴求していく。そうすれば、ますます商品認知度は上がり販促にも繋がっていくと考えられます。

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