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販売促進とパッケージデザイン事例『季節に合わせた企画で、購入点数の増加を実現するアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『季節に合わせた企画で、購入点数の増加を実現するアイディア』

商品名:サントリー清涼飲料ペットボトル
会社名:サントリー食品インターナショナル株式会社
キャンペーンURL:http://www.suntory.co.jp/softdrink/ouen-cp/info.html

サントリー食品インターナショナル株式会社は、2016年7月~8月までの期間、「夏の応援キャンペーン」を行いました。

サントリーの清涼飲料ペットボトルに付いているバーコードを規定枚数集めて、ハガキで送ると、「ドラえもん部活タオル」もしくは「松岡修造等身大タオル」が抽選で合計4,000名に当たるキャンペーンです。

サントリーの炭酸飲料「CCレモン」は、このキャンペーンに即して「修造おみくじ」と題した松岡修造のイラストをプリントしたラベルを展開。ジュースを飲み終わった後、のぞき窓からペットボトルをのぞくと、運勢を見ることができる遊び心に溢れたデザインとなっています。

販売促進とパッケージデザイン事例(修造おみくじ)
販売促進とパッケージデザイン事例(修造おみくじ)

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

(1) 店頭で「プチ景品」を配布することによって、キャンペーンへの応募数を増やすことが期待できる

販売促進とパッケージデザイン事例(バンバンスティック)

期間中、サントリーは本キャンペーンと並行して、420ml~650mlペットボトルを2本買うと、店頭で「松岡修造格言入りバンバンスティック」がもらえるという企画も実施していました。ユーザーが「バンバンスティック」欲しさに、商品を2本買ったとすると、さらに2本追加で購入すれば、タオルに応募することも可能となるのです。「プチ景品」を配布することによって、本キャンペーンへの応募を増やし、ひいては商品の購入数を増やすことができる仕組みとなっています。

ちなみに「バンバンスティック」とは、空気を入れてふくらませるビニール製の2本組のスティック。高校野球やオリンピックの観戦時に両手に持って打ち合わせて応援することができる便利なアイテムです。

(2) 「修造おみくじ」によって、「新規顧客の獲得」が期待できる

CCレモンに印刷されている「修造おみくじ」の運勢は、「金運:夢は起きて見るものだ」「友情:ライバル、カモン! 早くこっち来いよ!」といった松岡修造さん特有の口調で書かれており、思わずクスリと笑ってしまいます。また、景品の「松岡修造等身大タオル」にも彼の格言はしっかり記されています。

松岡修造さんの熱い言葉は「元気がもらえる」ということで大人気。彼の格言が書かれた日めくりカレンダー『まいにち、修造』は2015年の流行語大賞に選出され、商品も100万部以上を売り上げました。

暑い夏は、バテてしまって元気がなくなりがち。そんなとき彼の格言を見て、少しでも元気をもらうためにCCレモンを買うユーザーもいるのではないでしょうか。

(参考URL:http://news.mynavi.jp/news/2015/12/02/254/

(3) 夏休み中の子どもの「複数買い」「リピート買い」が期待できる

このキャンペーンの対象商品の中には、「ペプシコーラ」「オランジーナ」「なっちゃん」といった子どもに人気のジュースも含まれています。そして、景品の「ドラえもん部活タオル」は、「サッカー部」「野球部」「演劇部」「吹奏楽部」といった主要な部活別に20種類ものデザインが用意されています。まさに、中高生の心を掴むプレゼントといえるでしょう。夏休み中、ジュースを飲んだ子どもがキャンペーンへの応募を考え、複数買い・リピート買いすることも期待できます。

今回のキャンペーンのまとめ

夏は、清涼飲料の売れる季節。それに合わせて、夏に使いたくなる「タオル」の景品を用意し、「高校野球」「オリンピック」といった季節のイベントに即したキャンペーン内容を企画することによって、購入数の増加を見込むことができる仕組みとなっています。また、夏休み中の子どもをターゲットとして、人気キャラクターの景品や、おみくじ付きの楽しい限定ボトルを用意することで、商品の販売数の増加も期待することができます。「夏」という季節をふんだんに利用していることが、このキャンペーンの最大の特徴です。

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