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デジタルサイネージ活用事例 北陸中日新聞 営業局事業部様

北陸中日新聞メインイメージ

取材:株式会社アドレス
取材日:2020年2月10日(月)

取材協力
北陸中日新聞
営業局 事業部 梶山 茂紀氏
営業局 事業部 上原 宏美氏
営業局 事業部 鶴見 啓太氏

金沢を拠点に、石川・富山両県で北陸中日新聞を発行している中日新聞北陸本社。地域メディアとして多彩なイベントを企画・主催している営業局事業部では北陸中日新聞発刊60周年を迎える今年、様々なイベントを企画しPRと集客にさらに力を入れている。北陸中日新聞営業局事業部ではイベントのPRに当社が金沢市の「香林坊」「武蔵が辻」に設置している大型デジタルサイネージ「デカビ」を活用している。今回は「デカビ」の具体的な活用方法とその成果を担当者に聞いた。
デカビとは
2012年より大和印刷社が金沢市の「香林坊」と「武蔵が辻」に設置・コンテンツ配信を行っているデジタルサイネージのサービス名
(以下、デカビと表記します)サービスの詳細ページ

多彩な事業を通して北陸に活気を

北陸中日新聞(中日新聞北陸本社)は、新聞本体の発行はもちろんのこと、発行エリアである両県で多彩な事業を展開している。主催イベントとしては、花火大会や各種展覧会、マラソン大会や中日ドラゴンズのプロ野球公式戦といったスポーツイベントなどジャンルは幅広い。

これまでも新聞広告やテレビCMなどを通じてPRを展開してきたが、「デカビ」という街なかの大型デジタルサイネージとの出会いによって、新たな切り口の広告展開が可能となった。

北陸中日新聞 梶山氏写真北陸中日新聞 営業局事業部 梶山氏

今回は新型コロナウイルスの影響を受け、やむを得ず開催中止となったが、マラソン大会の金沢ロードレースも、「デカビ」を活用して幅広いPRを展開したいと考えるイベントの一つだ。県内でも歴史の古い大会であり、ハーフマラソンや10km、3kmのコースで一般道を走れることも大きな魅力となっている。

金沢ロードレースのPRに「デカビ」を使うのは今回が初めてという梶山氏は、「設置場所である百貨店の香林坊大和前や金沢エムザ前は観光客の方も多く行き来するので、金沢市民、石川県民以外にも周知できる格好のPR手法だと思っています」と語る。

金沢ロードレースは、石川県西部緑地公園陸上競技場を発着点に金沢駅以西を中心とするコースで行われる大会で、今回からはコースをやや変更し、金沢駅から西に延びる50m道路を走れるという魅力が新たに加わり、ゲストには世界陸上銀メダリストの土佐礼子さんを迎える予定だった。

「PRをどう戦略的に打つかというのは毎年考えるところです。同じことをしているようで、毎年内容を変えながら目玉を用意するようにしています。そうすることで参加意欲が湧き、走ってみようかなと思ってくださる方も多いようです」と梶山氏。鶴見氏も「出場者は北陸三県在住の方が9割なのですが、県外参加者の方の中には全国いろいろな大会にエントリーしている方も多いようです。金沢でもこんな大会があるのかという感じでエントリーしていただいていて、デカビによる情報発信はとても重要だと思います」とデカビの効果に期待する。

アートも、花火も、デジタルサイネージの大画面を活用

北陸中日新聞では、アート関連のイベントにも力を入れており、これまでも「デカビ」を通して多彩な事業を発信してきた。

「7月から金沢21世紀美術館で開催する『魔法の美術館』という体験型の展覧会などは新聞紙面だけではなかなか伝え切れない部分があり、動画で伝えた方がストレートに伝わりやすいと思います。そうしたタイプのイベントはCMを強化したいと考えていますし、ホームページで動画を見せることも効果的だと考えています。併せてデカビでもPRすればお客さまもイメージが膨みやすいでしょう。」と梶山氏は語る。

「デカビ」で放映される映像の中でも最もインパクトが大きいのは、毎年夏に石川県七尾市の和倉温泉で行われる「北陸中日夏花火」だ。目玉である正三尺玉花火は、国内での年間打ち上げ数が30発前後といわれ、そのうちの2発が和倉温泉で打ち上がるという珍しい花火大会だ。

「夏花火」は元々、花火を見るのと合わせて和倉温泉に宿泊していただくことが狙いだが、県内の方にもたくさん見に来ていただけるようにと「デカビ」で積極的にPRするようになった。「デカビの魅力は、何といっても画面の大きさです。映像を見た方に、こんなにすごい花火が上がるのなら見に行きたい、と思ってもらえるとうれしいですね」と梶山氏。

PR手法が多チャンネルの時代になりつつある中で、若者も含む大勢の方にアピールするためには、あらゆるメディアを組み合わせたPRが求められる。北陸中日新聞においても若者向けのイベントをよく主催しており、「デカビ」のような媒体は魅力的なようだ。

デジタルサイネージの活用でインパクトある広告が可能

特に香林坊は屋外広告物の規制が厳しい場所でもあり、文字が流れるような広告も規制の対象となっている。しかし、「デカビ」は「ショーウインドウの中に設置されたディスプレイ」という位置付けで規制の対象外となっており、規制が厳しいエリアにおいては有利で効果的な宣伝媒体になると考えられる。

北陸中日新聞 鶴見氏写真北陸中日新聞 営業局事業部 鶴見氏

鶴見氏は、「デカビ」が通行車両からも見えやすいという利点を指摘。「ちょうど信号待ちをする場所にありますから、車で通行する方々にもPRすることができます。テレビCMの場合は1日数本ぐらいしか流れませんが、デカビは1時間おきに何度か放映されるので、目にする機会がとても増えます」と期待し、梶山氏も「今後はデカビでの放映も意識した映像の作り方が増えるかもしれません」と語る。

最近は、TwitterなどのSNSによる発信も主流となった。「デカビ」で広告を目にし、もっと詳しい情報を知りたいと思ったとき、Twitterを見に行ったり、ホームページにアクセスしたりすることも当たり前の時代である。

北陸中日新聞でも積極的にTwitterを活用している。鶴見氏は、Twitterで発信する上での一番の課題として、フォロワーを増やすことを挙げた。昨年も中日ドラゴンズの京田陽太選手(石川県出身)のサインボールのプレゼント企画を実施したそうだが、フォロワー数が倍以上に伸びた。「そうした手法をデカビと連動させることで、効果をさらに高めたい」と話す。「デカビ」が情報に触れるまでの動機づけとなり、「デカビ×SNS」「デカビ×新聞」というクロスメディアによる訴求を図れば、可能性はさらに広がっていくだろう。

北陸中日新聞では、展覧会などの来場者にアンケートを取っているそうで、「(媒体は)何を見て来られましたか」という質問に対し、「デカビ」と回答する人も少なくない。上原氏は、「百貨店の大和やエムザで買い物をした後、道路を横断しているときなどにデカビを見かけ、近いしちょっと行ってみようかなという感じで来られた方が多いようです」と分析する。

特に大和の場合、金沢21世紀美術館などの文化施設が周辺に多く、ふらっと立ち寄るきっかけにもなっているようだ。鶴見氏は「県外から観光に来た方は、バス待ちをしているときやバスから降りたときにたまたまデカビを見たという方も多いようで、そこは本当にタイミングですね。パッと見たときに、面白そうと思って足を運んでいただいていることを実感します」と効果について語った。

北陸中日新聞 上原氏写真北陸中日新聞 営業局事業部 上原氏

デジタルサイネージ活用「今後の展望」

今後の展開として、デジタルサイネージの映像内にQRコードなどを表示させ、SNSやWEB上の関連情報にリンクする仕掛けができると面白いと提案。「今年は北陸中日新聞発刊60周年なので、いろいろなイベントを企画しているのですが、中日新聞が主催するイベントの年間スケジュール的なものが一目で見られるようなコンテンツがあるといいですね」と期待した。

これまでは、テレビCMやホームページ、紙媒体のデザインが統一されていない広告もよくあった。梶山氏は、「これからはデカビ用CM、テレビ用CMなどと用途に合わせて映像を作り分けながらも、新聞広告なども含めて一貫性のあるデザインにすると、より多くの皆さんの目を引くのではないでしょうか。さらにはホームページに動画をアップしたり、デカビの映像を見れば割引やプレゼントなどの特典を受けられるサービスを加えたりして、複数のメディアが連動したキャンペーン方法も考えられます」と展望する。

お客様ご紹介

社名 中日新聞社北陸本社 ウェブサイト
営業局事業部イベント情報 ウェブサイト
発刊 1960年
所在地 〒920-8573 石川県金沢市駅西本町二丁目12番30号
事業内容 中日新聞社が発刊する、中日新聞の北陸版『北陸中日新聞』。金沢を拠点に、石川・富山の地域情報を提供しています。

北陸中日新聞2020年の主な事業

5月13日〜18日 第31回いしかわ四季の花協会展(金沢エムザ 8階催事場)


7月29日〜8月23日 海洋堂フィギュア展(金沢エムザ 8階催事場)


8月29日〜9月27日 金魚美抄展2020(学びの杜ののいちカレード)


10月18日 第60回全能登駅伝競走大会(輪島市マリンタウン競技場ー七尾市リボン通り)


中日寄席
7月19日 春風亭昇太独演会(石川県立音楽堂 邦楽ホール)
9月10日 秋の金沢 志の輔独演会(石川県立音楽堂 邦楽ホール)
12月12日 浅草演芸まつり(石川県立音楽堂 邦楽ホール)
12月17日 柳家さん喬・喬太郎親子会(石川県立音楽堂 邦楽ホール)


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