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販売促進とパッケージデザイン事例『お菓子を通じて「ありがとう」を伝えるパッケージアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『お菓子を通じて「ありがとう」を伝えるパッケージアイディア』

商品名:ビスコ
会社名:江崎グリコ株式会社
キャンペーンURL:
https://cp.glico.jp/bisco/2019winter-cp/present/

乳酸菌やビタミン、カルシウムなどの栄養成分が入っている健康的なお菓子として、80年以上の歴史を持つ「ビスコ」。シンボルとも言えるビスコ坊やの顔を残しつつ、メッセージ付きの冬限定のパッケージを打ち出しています。

併せて「クリスマスにビスコを贈ろう!」と題した、大切な人に気持ちを伝えるキャンペーンも展開。並行して写真投稿型のプレゼント企画も行っています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

感謝の気持ちが伝えられるパッケージデザインで、人へのプレゼントとしての需要を喚起

江崎グリコは、今回のキャンペーンで全6種類のメッセージ付き限定パッケージを用意。キャンペーンサイトの中では、メッセージを明らかにしていないものの「大切な人に感謝の気持ちを伝える言葉」が記載されています。

ありがとうキャンペーンのパッケージ

メッセージ入りのため、仕事中の同僚への差し入れや、仕事を手伝ってくれた女子社員、あるいは家族へのちょっとしたお土産として購入することが期待できるでしょう。「口にするのは少し恥ずかしいが伝えたい言葉」が記されたパッケージは、プレゼント需要を喚起します。

季節のイベントにちなんだキャンペーンで、販促効果が期待できる

年内最後の大きなイベントと言っても過言ではないクリスマス。この商戦に向けて、各企業・メーカーがさまざまな販促を行いますが、当キャンペーンもクリスマスに関連したものです。

そもそもとして、ビスコはサンタクロース公認お菓子であることをご存知でしょうか? 「家族や隣人の愛を確かめ合うクリスマスに相応しいお菓子」として、グリーンランド国際サンタクロース協会公認のお菓子に認定を受けているのです。

なお、海外では、クリスマスプレゼントを配ってくれるサンタクロースに感謝の気持ちを伝える文化・風習があります。そこで、江崎グリコはビスコを使って、サンタクロースにも感謝のビスコを贈ることを提案。子どもたちに向けて、そのお作法を紹介しています。

この風習と実践方法を知った子どもたちは、サンタクロースに感謝のビスコを贈りたいと思うはず。となれば、当然ビスコを購入しますので販売数アップが期待できるのではないでしょうか。

オリジナルグッズのプレゼントキャンペーンの同時開催で、購買意欲をアップ

「ありがとう」と感謝の言葉を贈るシーンは、記憶に残りますが記録に残ることは多くありません。贈る人も贈られる人も嬉しい場面ですから、できれば記録にも残したいものですよね。

そこに着目した江崎グリコは、今回のメッセージ付き限定パッケージのビスコが写った写真を撮影し、SNSに投稿するキャンペーンを企画しました。

パッケージにプリントされたQRコードをスマホで読み込み、簡単に参加できるだけではなく、投稿者の中から抽選でマグカップとプレートで構成される「ビスコオリジナルおもてなしセット」もプレゼントしています。

ありがとうキャンペーンのパッケージ)

思い出を残して、ついでに賞品も貰えるかも知れないイベント性を楽しめる投稿者と、投稿が増えるごとにSNSでの訴求に繋がるメーカー、双方にメリットのある仕組みといえるのではないでしょうか。

今回のキャンペーンまとめ

サプライズプレゼントを贈る人が多い一方、まだまだ「ありがとう」と告げることに照れてしまう方も少なくありません。感謝の気持ちを伝えるきっかけに対するニーズは存在しているでしょう。ですので、限定コラボやデザインを一新したような限定パッケージにしなくとも、購買意欲の刺激に繋がっている可能性が高いものと思われます。ビスコが長年愛されている親しみあるお菓子であり、プチギフトとして受け手も押し付けがましさを感じない点も重要です。加えて、感謝の言葉を伝える際、一緒にビスコをプレゼントする習慣が購買層の意識に根付けば、その後のリピートも。そうして中長期的な販促活動に繋がる効果も期待できます。

「感謝の言葉とともにプレゼントを贈る」というキャンペーンは、派手なものではないかも知れませんが、展開次第でどのような商品でも活用できる強みを持っています。ぜひご参考になさってみてください。

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