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販売促進・キャンペーンアイディアの面白事例「複数買い・商品の周知徹底』を実現するアイディア」

商品名:ミニエンゼルパイ<初音ミクのメロン味>
会社名:森永製菓株式会社
キャンペーンURL:http://www.morinaga.co.jp/angelpie/miku/

森永製菓は、2016年2月23日(火)、「ミニエンゼルパイ<初音ミクのメロン味>」を期間限定で発売しました。

「初音ミク」は、2007年にクリプトン・フューチャー・メディアから発売されたボーカル音源(VOCALOID)。かわいらしい容姿で、若い世代を中心に人気を集めているキャラクターです。

このコラボレーション商品は、パッケージを利用したキャンペーンを実施しています。スマートフォンで専用アプリをダウンロードし、パッケージを撮影した後、「あけくち」の裏側についているキーコードを入力すると、「初音ミク」と「エンゼルパイちゃん」(エンゼルパイのTwitter公式アカウントから生まれたキャラクター)のオリジナルフォトフレームを手に入れることができます。

また、Twitterでハッシュタグ「#エンゼルパイミク」を付けて、写真を投稿すれば「フォトコンテスト」に参加することができ、入賞者は公式サイトで大々的に取り上げられました。(フォトコンテストは2016年6月現在終了済み)

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

(1)「複数買い」が期待できる

オリジナルフォトフレームは、全部で4種類。キーコード別にランダムに手に入る仕組みになっているので、消費者が複数個の購入をすることが期待できます。初音ミクは「アキバ系」の若者達を中心に、コアなファンを持つキャラクターで、今回はエンゼルパイちゃんと同様の「三つ編み」という珍しい髪形で登場。インターネット上のユーザーの声を見ると、「レアな見た目が新鮮」「フォトフレームを集めたくなる」という声も見られます。コレクターをターゲットにすることによって、一層の販売促進効果が得られる仕掛けです。

(2) 「リピート購入」が期待できる

専用アプリを使って撮影した画像は、スマートフォンに保存されます。画像を見返したユーザーが、エンゼルパイについて思い出し、リピート購入をすることが期待できます。

(3)「商品の周知徹底」が期待できる

購入者にTwitterでつぶやいてもらうことによって、商品の宣伝効果も期待できます。フォトコンテストに応募された作品の中には、エンゼルパイの商品写真を撮影したものもあり、大きな宣伝効果が得られているようです。

(4) 「新たなエンゼルパイユーザーの獲得」が期待できる

チョコレート菓子は、比較的子どもや女性が好むものです。一方、初音ミクのファンには男性も多いため、新たなエンゼルパイユーザーの獲得が期待できます。エンゼルパイは1958年に発売されたロングセラー商品。子どもの頃に食べたエンゼルパイの美味しさを、今回のキャンペーンによって思い出した、というユーザーもいることが想像されます。

今回のキャンペーンのまとめ

このキャンペーンにおいて、一番工夫が凝らされているポイントは「写真撮影」が絡んでいる点ではないでしょうか。

エンゼルパイをイメージしたフォトフレームを使って写真を撮ることによって、商品を想起させる画像がユーザーのスマホに残ります。また、フォトコンテストに参加したユーザーは、エンゼルパイの実物の写真を撮ることも多かったようです。その場合、商品そのものの画像も残ることになります。

初音ミクとコラボレーションしている分、ファンであれば、画像を削除せずに保管する確率も高いと思われます。

商品との関わり・接点が増え、今後の購入回数増加などへの影響が期待できるのが、今回のキャンペーンなのです。

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