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販売促進とパッケージデザイン事例「商品の新しい使い方を提案するアイディア」

販売促進とパッケージデザイン事例「商品の新しい使い方を提案するアイディア」

商品名:ポッキー・プリッツ
会社名:江崎グリコ株式会社
キャンペーンURL:http://www.pocky.jp/event/odekake_pocky2016/

江崎グリコ株式会社は、2016年春に「そとポ!そとプリ!」キャンペーンを開始しました。

「ポッキー」「プリッツ」に付いているバーコードを規定枚数集めて、ハガキで送ると、抽選でポッキーサーバーやプリッツストッカーといったプレゼントがもらえるキャンペーンです。

キャンペーン販促用の限定パッケージの表面には、人気キャラクター「スヌーピー」が、スポーツやサイクリング、絵画といった「そと」で行う趣味を楽しんでいる様子がプリントされています。

また裏面のイラストは、太陽の光に当てると、イラストが浮かび上がってくる仕組みを採用。Twitterでは、ユーザーが「#そとポ」「#そとプリ」というハッシュタグを付けて、太陽の光に当てた結果を多数投稿しています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

(1)「複数買い」が期待できる

2016年4月には、六本木に「スヌーピーミュージアム」がオープンするなど、多くのファンを持つスヌーピー。イラストの違うパッケージを用意することによって、スヌーピーファンの複数買いが期待できます。

(2) 「行楽地でのおやつとして買ってもらうこと」が期待できる

ピクニックや遊園地など、屋外の行楽地に持って行って、パッケージを日光に当てれば友達と盛り上がることができます。特に、子どもが遠足に持って行けば、主役になれそうです。

パッケージの裏にある日光を当てる部分

(3)「Twitterを見た人に買ってもらうこと」が期待できる

日光で浮かび上がるイラストで喜んでいるのは子どもだけではありません。Twitterでは、大人が画像を投稿して、「これどうなってるの?」「びっくりした」という声を寄せています。そして、その投稿を見た人のポッキー・プリッツの購入も期待されます。

(4) 「新商品・限定商品の周知徹底」が期待できる

「プリッツ<発酵バター>」は、2016年2月に発売された新商品。また、「ポッキー<高原のソフトクリーム味>」は、2016年4月に発売された期間限定商品です。キャンペーン目的で商品を買ったユーザーが、味のおいしさに気づき、リピート購入することもあるでしょう。

(5) 「他のグリコ商品の購入」が期待できる

キャンペーンサイトは、「そとポ!」「そとプリ!」「親子でペアリュックが当たるキャンペーン(大袋サイズのポッキー・プリッツを対象としたキャンペーン)」の計3つが同じページにまとめられています。そのため、ポッキーを買ったユーザーがサイトを見て、プリッツを購入したり、ポッキー・プリッツの小箱を買ったユーザーが、大袋サイズを購入したりすることも期待できます。

今回のキャンペーンのまとめ

このキャンペーンには、さまざまな年齢層や性別のユーザーに購入してもらう仕掛けが凝らされています。

スヌーピーが登場する漫画『ピーナッツ』の連載開始は1950年。約65年の間、スヌーピーは老若男女多くの人から愛されてきました。スヌーピーマニアだけでなく、ライトなファンも、今回の限定パッケージの商品を買
ってみたいと感じたのではないでしょうか。

また、ブログやTwitterを見ていると、太陽の光を使った遊び心あふれるしかけは、小さな子どものみならず、多くの大人を虜にしたようです。

キャンペーンホームページには、「親子でペアリュックが当たるキャンペーン」も掲載されています。子どもがポッキーやプリッツを買ってきて、キャンペーンに興味を持ったお母さんが、サイトを見て、大袋も買う、といった流れも期待できるでしょう。

さまざまな年代・性別の顧客に愛される商品を開発してきたグリコならではのアイディアといえるかもしれません。

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