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販売促進とパッケージデザイン事例『QRコードとAIの活用により、顧客獲得に繋げるパッケージアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『QRコードとAIの活用により、顧客獲得に繋げるパッケージアイディア』

商品名:ネスレ「アイスクレマコーヒー」
会社名:ネスレ日本株式会社
キャンペーンURL:https://news.nicovideo.jp/watch/nw5298459

ネスレ日本株式会社は、感情分析AIにより利用者の声からココロの状態を診断し、書家・詩人の相田みつを氏の詩を学習した文章生成AIがオリジナルの言葉を診断結果とともに伝える「アイスクレマコーヒーで、ちょっと一息! 声でココロ診断」を行なっています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

製品とキャンペーンの相乗効果で「リラックス体験」を提供

「アイスクレマコーヒー」のパッケージに印刷されたQRコードを読み込むと、特設サイトにアクセス可能。「アイスクレマコーヒーで、ちょっと一息! 声でココロ診断」は、多忙な日々の合間に「AIだみつを」の前向きな言葉とともに「アイスクレマコーヒー」を飲みながら、リラックスすることがコンセプトです。

「AIだみつを」が綴るのは、疲れた現代人に寄り添う言葉や、くすっと笑えるような言葉であり、コーヒーブレイクによる気分転換の効果をさらに向上されてくれます。

AIのフル活用の目新しさが「話題性」をアップ

オリジナルキャラクター「AIだみつを」は、声からココロの状態・気持ちを診断。声色と声のトーンなどから、事前に相田みつを氏の詩をディープラーニングした文章作成AIがオリジナルの言葉を書にする仕組みです。
「声の診断」と「文章作成」というキャンペーンの根幹をAIが担っている、先進的なキャンペーンといえるでしょう。こうした新しい取り組みは話題を集めますし、ネスレ日本あるいは、アイスクレマコーヒー自体も最先端という印象を与えます。

オリジナルキャラクター「AIだみつを」「声の診断」
オリジナルキャラクター「AIだみつを」「文章作成」

マストバイキャンペーンも組み合わせ「お得感」を訴求

診断結果は各種SNSでのシェアができるようになっており、キャンペーンや商品の拡散に一役買っています。くわえて、「AIだみつを」の限定LINEスタンプも配布。

購入者は「声でココロ診断」が体験できるだけではなく、同時にスタンプがもらえるのでお得感があります。販促を目的としたオープンキャンペーンと、購入者向けのマストバイキャンペーンを上手く併用した事例といえるのではないでしょうか。

「AIだみつを」の限定LINEスタンプ

今回のキャンペーンまとめ

商品の味も含め、消費者の満足度が高ければ、その後のリピート購入へと繋がっていきます。
この事例は、誰でも体験・入手できるものと異なり、購入者限定なので特別感があるキャンペーンですし、「あの味とあの言葉で気分転換できた」という記憶が残れば、リピートしたくなります。その結果「アイスクレマコーヒー」で一息つくことが習慣化する可能性が高まりますので、固定ファンの獲得に有効と考えられるのです。

また、「AIだみつを」のモデルとなった相田みつを氏とのコラボは、相田氏側にとっても若い世代や女性に同氏の書を知ってもらうきっかけになり得ます。意外な組み合わせに思える今回のコラボレーションですが、双方に訴求や販促のメリットがあるキャンペーンの好例といえるのではないでしょうか。

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