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販売促進とパッケージデザイン事例『健康志向に訴求するパッケージアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『健康志向に訴求するパッケージアイディア』

商品名:特茶
会社名:サントリーホールディングス株式会社
キャンペーンURL:
https://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/tokucha/line201909/

サントリーホールディングスは2019年9月より「伊右衛門 特茶」ブランドの500mlペットボトルを対象にオリジナルスマートウォッチやオリジナルスマート体組成計が当たる「LINEで参加!特茶リズム運動会」キャンペーンを実施しています。

「運動会」をテーマに、特茶のLINE公式アカウントで行われる「玉入れ」や、特茶スマートアプリでの「世代別・都道府県別のチーム対抗競技」などのコンテンツを通じて「食事・運動・特茶」=“特茶リズム”という楽しく続けられるデジタルイベントを展開。加えて、キャンペーンシールに記載されているQRコードを読み取ると、1ポイントごとに「田中圭の応援動画」が配信される仕組みです。

健康志向に訴求するパッケージアイディア

複数買いを促す仕掛けで売上げをアップ

QRコードを読み取ると届く、俳優・田中圭さんの応援メッセージ動画。1本につき1つの動画が必ず見られるようになっています。3本目まで毎回違うメッセージの動画が配信されるため、異なる種類のメッセージを見たいファンは複数買いするでしょう。

同時に特茶のLINE公式アカウント内にポイントが貯まります。QRコードを読み取って得られるポイントが玉入れの玉としてカゴに蓄積。1個読み取るごとに玉が1個ずつカゴに入っていきます。応募総数200万を超えるとLINEポイント500万ポイントが山分けされるキャンペーンも。
さらに、貯めたポイントを使用して「特茶オリジナルスマートウォッチ」(全15種)、「特茶 オリジナルスマート体組成計」(全3種)の抽選に応募できるようになっています。

このように、いくつも並行してキャンペーンを展開すると、期間中の複数買いやリピート購入の可能性は高まるのではないでしょうか。

キャンペーンにLINEを活用して、リピーター獲得へ繋げる

「LINEで参加!特茶リズム運動会」の根幹には、LINE公式アカウントによる集客施策があります。いまや生活のインフラと言っても過言ではないLINE。日本の総人口の6割以上にあたる7,900万人以上が利用しているSNSアプリです。ほとんどのスマホユーザーが、毎日開いているツールですから、LINEを集客に活用すれば、単純計算で7,900万人にリーチできると考えられるでしょう。

もともとユーザーがインストールしているアプリなので、導入コストも不要。一度キャンペーンに応募してもらえれば、継続的に情報を発信することができます。特定のキャンペーンが終了したとしても、ユーザーとコミュニケーションを取り続けられるのです。

既存顧客への訴求を行い、リピート購入を促す――。そんなリピーター獲得の施策に適したツールがLINE公式アカウントであり、今回の施策の要諦と言えるのではないでしょうか。

今回のキャンペーンまとめ

ヒット商品を作り上げ、売上を増加させていくためには新規の顧客だけを追い続けてばかりはいられません。一度獲得した顧客をいかに逃がさず、自社商品のファンとして留めておけるかが重要です。

さまざまな手法で獲得したユーザーをリピーター化し、さらに新規ユーザーを増やしていく。販促やマーケティングの基本と言えますが、これを徹底・持続するのは簡単ではありません。LINE公式アカウントで言えば、飽きられたり関心を持たれなくなれば、あっさりブロックされてしまいます。それを未然に防ぐためには、キャンペーンのバリエーションを持たせたり、お客様目線での販促を行なう必要があるでしょう。

今回の事例は、人気俳優や商品と親和性の高いヘルスケアガジェットとのコラボなど、目立つキャンペーンで話題を集めつつ、将来的な販促も意識したものです。他業種でもヒントや気づきの得られる活用事例ですので、ご参考になさってはいかがでしょうか。

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