商品名:ポッキー
会社名:江崎グリコ株式会社
キャンペーンURL:
https://www.pocky.jp/sharehappistand/index.html
「シェアハピネス」を合言葉に、複数人でのシェアについてのキャンペーンを続けている江崎グリコのポッキー。今秋も「つぎつぎ手が出るシェアハピスタンド!!」と題して、組み立てることでシェアスタンドが作れる期間限定のパッケージを展開しています。
ポッキーを取り出した後、箱の側面を押して底面のツメを押し込むとスタンドの完成。ポッキーを中に戻してあげれば、机上や床に置けてシェアしやすい状態ができあがる仕組みになっています。
CMで『活用シーン』を放送することでイメージが沸き、売り上げがアップ
江崎グリコは、今回の限定パッケージの展開に併せて、ポッキーチョコレートのCMを放映。「何本分話そうかな お泊り会」篇、「何本分話そうかな 母の誕生日」篇の2バージョンが流れています。
日常のシーンを切り取り、その中にポッキーでのシェアを取り入れていますので視聴者の目にも「シェアが自然なもの」に映っているのではないでしょうか。友達や家族との会話の導入に活用するイメージが残り、そうした使用シーンを想定して購入する方の増加が期待できます。帰宅時、訪問時のちょっとした手土産に選ばれるようになり、売り上げが伸びる可能性が高まるのです。
限定パッケージデザインならではの楽しみ方を提案、販促に繋げる
CMで女の子が友達とお泊り会で楽しんでいるゲームがあります。これは「せーのポッキー何本分!」と呼ばれるもので、CMのように複数人で賑やかに過ごすシチュエーションに適しています。
遊び方は「2人以上が”いっせーの”の掛け声とともに、両手を出して親指が何本上がるか予想するゲーム」のポッキー版です。みんなが知っているゲームなのでルールも理解しやすく、取ったポッキーを食べられるのも楽しい点。通常のパッケージでもできないことはないのですが、扱いやすいスタンドパケで楽しさも倍増しそうです。
この提案により、さらに限定のスタンドパッケージを購入する意味が増すので、販売促進に繋がるでしょう。
数量限定パッケージが購買意欲をアップ
限定パッケージの多くは「期間限定パッケージ」として展開しているパターンが多いものです。しかし、今回のキャンペーンは「数量限定パッケージ」であることを訴求しています。
期間限定だと終了時期がわかっているので、ある程度猶予があるように感じられますが、数量限定の終了時期は読めません。よって、欲しければすぐ購入するしかない状況になります。そのうえ、シェアハピスタンドは実際に手にして使うタイプのパッケージデザイン。見て楽しむものではありません。
このように「今だけ感」をアップさせていけば、消費者の購買意欲が高まるはずです。
今回のキャンペーンまとめ
ポッキーは「ポッキーの日」の認知度も高く、お茶の間に定着しているお菓子と言っても過言ではないでしょう。定番菓子ゆえに、大胆なパッケージデザインの変更も難しいと推測され、販売促進のキャンペーンは意外と困難かもしれません。
その中で、今回のキャンペーン事例は限定イラストや限定カラーなどではなく、消費者の記憶に残る「コト消費」を訴求・提案しています。
近年「モノ消費からコト消費へ」との文言を多く見かけるようになりました。商品やサービスから得られる体験に価値を見出す現代の消費傾向に刺さりそうな今回のキャンペーン。機能的な価値を提供するだけでは消費者に選ばれにくくなっている これからの販売促進の形なのかも知れません。