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販売促進とパッケージデザイン事例『人気ブランドとのコラボで話題をさらうパッケージのアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『人気ブランドとのコラボで話題をさらうパッケージのアイディア』

商品名:DARS(ダース)
会社名:森永製菓株式会社
キャンペーンURL:https://www.morinaga.co.jp/company/newsrelease/detail.php?no=1667

2018年に発売25周年を迎えた、森永製菓のロングセラーブランド「DARS(ダース)」。どんな大きさでどんな形が最も口どけがよいか、開発研究を重ねて完成させたと言われる人気の粒チョコレートです。

そんな人気チョコが人気ブランド「niko and…(ニコアンド)」とのコラボパッケージを展開しました。
コラボしたパッケージデザインは全4種類。「niko and…」が起用した4人のイラストレーターが「DARS 4 YOU」をテーマにしたイラストを、フレーバー毎にデザインしています。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

大注目ブランドとのコラボで、話題をさらう

「niko and…」は「ハレ」や「レイジブルー」も手がけるアダストリアの人気レーベル。アパレルだけでなく、インテリアにも注力しているライフスタイル提案型のブランドです。最近、分譲マンション「リビオ錦糸町」のデザイン協力を行ったことでも話題を呼びました。

そのため「niko and…」の手がけるデザインに、最も注目が集まっている時期と言っても過言ではありません。衣・住のデザインを行ったブランドに「食」のメーカーの森永製菓がアプローチ。このコラボで「衣・食・住」すべてをデザインしたのですから、話題になる可能性は高まるでしょう。

コラボレーションアイテムの展開による売上アップ

今回の企画では、パッケージ以外にもコラボレーションを展開しています。それが「niko and…」店舗での「DARS 4 YOU」グッズの販売。トートバッグやノート、スマホケース、マグカップ、ハンカチなど全19のアイテムを完成させました。

一方の商品だけではなく、お互いに商品販売を展開していくことは話題性、コスト性に優れるWin-Winなコラボだと言えるのではないでしょうか。どちらかに興味を抱いた顧客が、双方の商品を買い求める相乗効果も期待できます。

さらに、パッケージも4種類あるため、購入回数の増加、購入点数の増加が期待できます。

イメージキャラクターの一致による、ブランドの統一感

「niko and…」の2018年ブランドアンバサダーを務めていたのは、俳優の菅田将暉さんでした。そして、現在「DARS」の広告に起用されているのも、菅田さんなのです。

人気者ゆえに、多数のCMに出演なさっていますが、そのうちの2社がコラボしたことは偶然でしょうか。ファンの方をターゲットへの訴求効果を狙ったり、ブランド・メーカーの親和性や統一感向上を図る戦略を取っていたとしても、不思議ではありません。

今回のキャンペーンまとめ

ポピュラーなチョコレートと、多ジャンルに進出する気鋭ブランドのコラボレーションパッケージ。今回のキャンペーンは、それだけでも注目を集めそうですが、その他にもたくさんの仕掛けが織り込まれています。

キャンペーンの目的は「話題になる」「認知度を高める」「購買意欲アップ」などに大別できますが、そこに至るまでの戦略はさまざまです。本キャンペーンも、もともとはバレンタインデー市場とホワイトデー市場をターゲットとしたもので、訴求による「購買意欲アップ」が該当すると言えます。

しかし、多くの情報が行き交う現代で、注目・話題を集めるのは簡単ではありません。そこで、このように複数の角度からアプローチをかけているのです。1つの手法に全力を注ぐことも大切でしょうけれども、期待より成果が上がらなかった場合を想定すると、別の訴求が必要になってきます。

そうした意味で、今回のコラボキャンペーンに存在している幾つかのアプローチ手法は、販売促進のご担当者様にとって参考になるのではないでしょうか。

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