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販売促進とパッケージデザイン事例『京都の老舗手ぬぐい屋とのコラボなど「和」にこだわったパッケージアイディア』

販売促進とパッケージデザイン事例『京都の老舗手ぬぐい屋とのコラボなど「和」にこだわったパッケージアイディア』

商品名:ピノ 宇治抹茶~あずき仕立て~
会社名:森永乳業株式会社
商品URL:URLはこちら

森永乳業株式会社が「ピノ」のシリーズ商品として「ピノ宇治抹茶~あずき仕立て~」を期間限定販売しています。

「ピノ」は1976年に発売されたチョコレートアイス。発売から40年以上に渡り、高い人気を集めるロングセラー商品です。

そんな「ピノ」がアイスクリーム市場で、バニラ・チョコに次いで好まれている「抹茶」フレーバーを打ち出しました。近年消費者に好まれている「和」フレーバーの中でも、「抹茶」フレーバーを食べている人は6割という調査結果もあり、当商品も注目を浴びるのではないでしょうか。

このキャンペーンにおける販売促進の狙い

日本一予約が取りづらいといわれる日本料理店の監修で『特別感』を演出する

特別感を演出

東京・芝大門の割烹料理店「くろぎ」。日本屈指の予約困難店と言われる同店の味に触れる機会はなかなかありません。ところが「ピノ宇治抹茶~あずき仕立て~」なら、手軽にその味わいを楽しめます。パッケージ裏面の店主の紹介文も商品の魅力アップに貢献。「くろぎ」を知らない消費者にも、日本料理の名店であることを訴求します。

アイスそのものも特長的で、抹茶には宇治抹茶を、こしあんには北海道産あずきを使用しているため『特別感』は一層増すでしょう。日々のちょっとしたご褒美に選ばれる機会も多そうです。

老舗手ぬぐい屋とのコラボで『信頼性』と『由緒正しさ』を訴求する

今回のキャンペーンの限定パッケージは、江戸初期創業の京都の老舗綿布商「永楽屋」とのコラボレーション。オリジナルの絵柄があしらわれた3種のデザインが、季節の風情を感じさせます。

くわえて京都の老舗のデザインを採用することで、製品の『信頼性』『由緒正しさ』が増し、消費者に訴求できると考えられます。

今回のキャンペーンまとめ

当事例は、宇治抹茶とあずきフレーバーの限定商品らしい『京都』『和』の要素を多く取り入れたパッケージアイディアと言えるでしょう。

そして、日本料理店「くろぎ」の監修による商品開発と、老舗てぬぐい屋「永楽屋」のデザインを採用したパッケージ。いずれの要素も単独で消費者に訴求できるポイントですが、相乗効果によって、さらなる『高級感』や『信頼性』が格段にアップします。

食品のパッケージにおいては、店頭で見かけた時に「美味しそう」「食べたい」と感じてもらうことが重要です。当商品のパッケージは『和』テイストのアイスを求める消費者の購買意欲を刺激するでしょう。なお、人が食べたものを「美味しい」と感じるために使われているのは、味覚だけではありません。文字・デザインによって伝えられる情報も味覚を構成するファクターのひとつなのです。

キャラクター等とのコラボレーションによるキャンペーンと異なり、純粋に商品そのものの味・魅力を高めるのが今回の事例。目で見て「美味しそう」と思わせるのもパッケージやキャンペーンの力です。

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