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ホームページを作成する時に準備しておくべきこと【飲食店・小売店編】

ホームページを作成する時に準備しておくべきこと【飲食店・小売店編】

この記事では飲食店・小売店のホームページを作成するときに必要なことや事前準備、制作から公開までの流れ、制作会社の選び方や注意点などを紹介しています。「ホームページを作りたいけど何が必要なのか分からない」「ホームページを活用して集客したいけど、どの制作会社に依頼すれば良いか分からない」という方は、この記事を参考にしてみてください。

1ホームページ作成で大事な2つのこと

①目的・目標を明確にする

ホームページを作成する際は、なぜホームページが必要なのか、どんなホームページを目指すのかを明確にすることが大切です。例えば「お店や事業・サービスの認知度を上げてお店に来店してもらう、商品を購入してもらうため」「日替わりランチなどのタイムリーな情報発信をして、興味をもってもらうため」といった目的や期待する効果、目標を考えておきましょう。
お店や事業・サービスの認知度を上げるには、多くのユーザーにアクセスしてもらう必要があるし、タイムリーな情報を発信する場合は、お知らせやブログを簡単に投稿できるシステムが必要です。このように目的と目標を考えてみることで目指すホームページ像が見えてきます。目指すホームページによって制作費も制作工程もマッチする制作会社も変わってきますので、目的と目標を設定しておくことが不可欠です。

②コンバージョンを設定する

目指すホームページがイメージできたら、コンバージョンを設定してみましょう。「コンバージョン」とはホームページに訪問したユーザーに起こしてもらいたいアクションのことで、例えば「問合せしてもらう」「予約をしてもらう」「商品を購入してもらう」など、いわゆる「成果」を意味するものです。
コンバージョンも(1)の目的・目標と同じようにホームページのコンテンツや制作工程に関わってくるものですので、設定しておくと良いでしょう。

2ホームページ作成にあたり必要なもの

制作会社から必ず確認されることだと思いますので、覚えておく必要はありませんが、ホームページを作成する時はだいたいこんな準備が必要になることを知っておくと安心です。

①サーバー・ドメイン・SSL

ホームページを設置するサーバー、ドメイン、SSLの契約が必要です。ホームページの内容や規模、セキュリティー要件などを考慮して契約するサーバー、SSLを決定します。サーバーの環境によって動作しないCMSなどもあるので、サーバーは契約前に制作会社に相談するのが安全です。ドメインは「.」以降の文字列によって種類が異なるので、作りたいホームページに適しているドメインの種類を選択し、希望のドメイン名を取得します。最近は「.shop」や「.game」などより具体性をもった新しいドメインの種類が登場しています。

②原稿や素材の準備

お店のロゴマーク、写真素材や原稿、お店・会社の基本情報を準備します。ホームページの作成が始まったら、「○○○頃までにロゴや原稿、写真素材を準備してください」と制作会社から依頼があります。これらの準備が遅れると納期(公開日)に影響する場合があるので、ホームページ作成の予定が決まったら、基本情報や写真などのデータ整理を始めましょう。
コンテンツSEOのために「こんなコンテンツが必要ですよ」と制作会社から提案された場合には、検索上位表示を狙うキーワードにまつわるブログやコラムなどの原稿を作成することもあります。原稿作成は専門のライターお願いすることも可能ですが、費用をかけてどのくらいの効果が見込めるか分からない最初の時点では、制作会社と相談しながら原稿を作成してみると良いと思います。サイト設計やコンテンツSEOが得意な制作会社にホームページ作成を依頼していれば、ライティングの相談もできるはずです。

③納期・予算・仕様を決めておく

納期や予算、仕様などホームページに求める条件を事前にまとめておきましょう。
ホームページは使っているパソコンやスマホのバージョンなどによって若干表示が異なったり、古いパソコンやアップデートが行われていない環境ではデザインが大崩れしてしまうなんてこともあります。古いバージョンのブラウザに対応する必要はあるかなど細かい条件を予め決めておくとトラブル回避に繋がります。

④予約システムの導入

オンラインで予約ができるシステムを導入し、ホームページと連携させることでユーザーがスムーズに来店予約できるようになります。電話予約は細かな要望を伺うことができたり、キャンセルについて丁寧に説明できるなどのお店側のメリットもありますが、初めて訪れるお店に電話予約をするのはハードルが高いとか、電話がつながらなかったという理由で予約の機会を逃していることもあるかもしれません。
ホームページと連動できる飲食店向けの予約システムは無料から有料のものまで様々なサービスがあるので、ホームページの公開に合わせて導入を考えてみてはいかがでしょうか。

3ホームページの作成手順と公開までの流れ

①制作会社を探す

作りたいホームページのイメージが固まってきたら、実現できそうな制作会社を探します。相談先の心当たりがなければ「ホームページ 作成」などのキーワードで検索すると近隣のWEB制作会社、デザイン事務所、印刷会社や全国対応しているWEB制作会社が見つかります。だいたい無料見積もりや問合せが出来るようになっているので、そこから問合せをしてみると良いかもしれません。
制作会社の選ぶ際の注意点や選び方の詳細は後述しますが、予め作りたいホームページをイメージしておけば相性の良い制作会社が見つかるはずです。

②打ち合わせをする

制作会社が決定したら、担当者と作りたいサイトのイメージを詳しく共有します。コンバージョン(ユーザーに望むアクション)が決まっていれば制作会社に伝えて、どんなアプローチでコンバージョンを達成していくか話し合い、サイトを設計してもらいます。まだコンバージョンが決まっていなければここで相談してみても良いかもしれません。
デザインについてはできるだけ具体的に伝えることで、よりイメージに近いものが提案されます。具体的に説明するのが難しい場合は、「元気・カラフル・新鮮」「大人・高級感・高品質」「誠実・信頼・清潔・安心」のようにキーワードを並べてイメージを伝えてみても良いかもしれません。また、お店や会社の“色”を出すのであれば、経営理念や店長さん社長さんの想いや、商品・サービスの特徴を詳しく伝えておくことも重要です。

③サイト設計「サイトマップ・ワイヤーフレームの提案」

打ち合わせ後、制作会社でサイト設計が始まります。
サイト設計が行われ、サイトマップやコンテンツの構成が分かるワイヤーフレームが提案されます。ユーザーが分かりやすいように情報設計されているか、意図と合わない内容になっていないかなどを確認しながら、サイトの構造やコンテンツの内容を細かく決定していきます。
サイトマップとワイヤーフレームのサンプル

④デザインの提案・コンテンツライティング

サイトの構造やコンテンツの構成が決まったらサイトのデザインが提案されます。(完成した状態に近いイメージで出力やPDFなどで提示されることが多いです。)ユーザーの使いやすさは配慮されているか、デザインのイメージは希望通りかなど、さらに打ち合わせを重ねてデザインを完成させます。同時にコンテンツの準備も進めます。

⑤コーディング

完成したデザインをWEBブラウザで表示できるようにプログラムを組むコーディングが行われます。このコーディングの工程に入るまでに、お店のロゴやホームページに掲載する写真・原稿の準備をすすめておきましょう。

⑥テストサイトの確認

コーディングが完了したら、パスワードで保護されたテスト環境などで公開されたホームページを確認します。このテスト期間にパソコンやスマホ、タブレットなどで問題なく表示されているかを確認します。

⑦ホームページ公開

テストサイトでの確認が終わったら、いよいよ公開です。

⑧ホームページ運用・管理

ホームページは完成して終了…ではありません。正常に作動するように保守・管理を行ったり、継続的に集客するためにコンテンツを追加したり、更新を行っていく必要があります。誰がどのように、どのくらいの頻度で記事を作成したり更新を行っていくのか、はたまた保守や更新業務を制作会社に委託するのか(委託できるのか)などは予め決めておきましょう。運用や保守を依頼する場合は費用面も変わってくるので、初期費用の他に運用費用についての予算も検討が必要です。

「失敗しないホームページ制作会社の選び方」に続く

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